2012年5月25日金曜日

Juno/ジュノ

Juno/ジュノ
Juno
2007年 アメリカ 96分
監督:ジェイソン・ライトマン


16歳の高校生ジュノ・マクガフは同級生のポーリー・ブリーカーと格別の交際関係がないにもかかわらず一度だけ性行為をおこなって妊娠したところ、性的に活発であるという評価を友人から獲得するが、それはそれとしてまず堕胎を考えてそのたぐいの支援機関に予約を入れ、支援機関を訪れて待合室から逃げ出すと出産することに決めて養子を求める夫婦を探し、状況を両親に報告して性的に活発であるという評価を獲得し、それから父親とともに養父母の候補の家を訪れ、以降、状況はおおむね順調に進展するが、ポーリー・ブリーカーとの関係では整理のつかない気持ちを抱き、養父母候補のほうでも夫婦に温度差のあることを知り、この夫婦のあいだに走る亀裂を見てジュノ・マクガフは愛について失望を抱くが、自分が抱く愛について思いいたり、無事に男児を出産する。
ジェイソン・ライトマンの演出のうまさもたぶんにあるのだとしても、エレン・ペイジが魅力的で、主人公をとりまく人間も実によくできている。脚本の出来もよいのだと思う。絵もきれいだし、構成もバランスが取れているし、ということで、とてもしあわせな映画であった。





Tetsuya Sato