2012年5月8日火曜日

ジャイアント・スパイダー/大襲来

ジャイアント・スパイダー/大襲来
The Giant Spider Invasion
アメリカ 1975年 84分
監督:ビル・レバーン 


ウィスコンシン州北部のとある町のはずれで牧場を営むケストナー夫妻はすでに夫婦関係の末期にあり、夫は夜ごとに町の女性と関係を持ち、妻はアルコールに溺れていた。また、夫妻の家には妻の妹も同居していたが、この若い娘には町の新聞記者が関心を抱き、金物屋を営むケストナー氏のいとこも関心を抱き、ケストナー氏当人もまた関心を抱き、そして妻が夫の行状をなじり、自堕落な娘が男の前で肌を見せ、保安官が無能を決め込み、集会場では説教師が神の怒りを叫んでいると、ケストナー夫妻の牧場に謎の隕石が落下するのである。
牧場には牛の死体が横たわり、奇怪な球形の石が地面に転がる。その惨状を見てケストナー夫人は損害を嘆き、ケストナー氏は妻をなじり、おまえには商売がわからない、このまま肉にして売ればいいと主張する。二人は怪しい石を回収して家に戻り、ケストナー氏は石を割って中を調べ、ダイヤモンドが出現したのを見て驚嘆すると、さっそくその一つを携えて町の女を訪れる。さて、説教師が予言した神の怒りは隕石がうがった穴からすでに地上に現われていた。すなわち球形の石は恐るべきクモのゆりかごで、石を割って外へ飛び出たクモは急速に巨大化して人間を食らい、家や車を破壊して町に襲いかかったのである。群衆は恐怖を味わい、あるいは武器を取って立ち上がる。路上には犠牲者が転がり、町は秩序を失った。
だが、実を言うと数日前からNASAの科学者が現地を訪れ、異常な観測数値に眉をひそめ、ケストナー牧場にマイクロ・ブラックホールが出現した事実を突き止めていたのである。巨大なクモはブラックホールからエネルギーを受け取っていたのであった。そこで科学者は600グラムの中性子を空から散布してクモを殺し、ブラックホールを封印する。事件は終わった。しかし、と科学者は言うのである。これが最後とは思えない。
撮影のときにもう少し露出を気にすると、もっと見やすい場面が取れると思う。 






Tetsuya Sato