2012年5月19日土曜日

銀河ヒッチハイク・ガイド(1981)

銀河ヒッチハイク・ガイド
The Hitchhiker's Guide to The Galaxy
1981年 イギリス 全6話・各33分 (TV)
監督:アラン・J・ベル


ある日、地球は超空間バイパス工事のために破壊され、アーサー・デントはベテルギウス人の友人フォード・プリフェクトとともに宇宙へ飛び出す。
ダグラス・アダムスの同名のラジオドラマに基づくBBCのミニシリーズで、小説でいうと一巻目『銀河ヒッチハイクガイド』と二巻目『宇宙の果てのレストラン』までを含んでいる。脚本もダグラス・アダムズが担当しており、当然ながら主筋は原作に忠実なものとなっているが、重要な言及(ヴォゴン人に関する)や主要なエピソード(アーサー・デントのお茶、「ガイド」ビル」)が割愛されている。このあたりは元々ラジオドラマにはなくて、小説にしかないのかもしれないが、小説から入った人間からすると少しさびしく感じたのである。BBCの予算で作られたものなので視覚的にはかなりわびしいし、演出面でもはったりの乏しさが見えなくもないが、あの語り口が好きな人間にはそれなりに楽しめる作品に仕上がっている。 




Tetsuya Sato