2012年8月6日月曜日

Flesh + Blood


グレート・ウォリアーズ / 欲望の剣
Flesh + Blood
1985年 オランダ/アメリカ 126分
監督:ポール・ヴァーホーヴェン


冒頭で「1501年、西ヨーロッパ」という字幕が出る。もうこれだけでこっちは引っ繰り返った。これは『マッドマックス』冒頭の「今から数年後」と同じで、ここから先はワンダーランドです、という宣言なのである。
話はルトガー・ハウアー扮する傭兵が雇い主の裏切りにあって一文無しで放り出され、だったら、ということで仲間と一緒に雇い主の行列を襲って雇い主の息子の花嫁になるはずの美しいお姫様を誘拐し、目の前にあった城を占領して飲めや食えやと好き放題をやっていると雇い主の息子が傭兵を引き連れて婚約者の救出に来て、というシンプルなものだが、最初からかなり真面目に攻城戦をやってるし人命は安いし貴族は悪いしお姫様(見るからに蓮っ葉なジェニファー・ジェイソン・リー)はいかがわしいし、いきなりペストが流行っているしという具合にてんこ盛りの内容で、しかも最後には怪しい攻城兵器まで登場する。ベイジル・ポールドゥリスの音楽も聞きごたえがあって、これは大好きな映画である(ただ、この恥ずかしい邦題はなんとかしてほしいと思うけど)。 




グレート・ウォリアーズ [VHS]

Tetsuya Sato