The Omega Man
1971年 アメリカ 99分
監督:ボリス・セイガル
リチャード・マシスン『地球最後の男』の二度目の映画化(ちなみにヴィンセント・プライス版は未見)。生き残りロバート・ネヴィルが細菌のせいでで「怪物化」した人間と戦う、というシチュエーションは踏襲されているものの、なにしろ主役がチャールトン・ヘストンなのでこちらの主人公は自信に満ちていて、夜の住人が襲い掛かってくるとサブマシンガンで返り討ちにしたりする。その夜の住人にしても色が白くなって夜行性になっている、というだけで吸血鬼的なモチーフは取り除かれ、さらにロバート・ネヴィル以外の生き残りグループが登場し、最後には血清も開発される、という楽観的な筋書きに変えられている。控えめな規模のアクションSFとしていちおう鑑賞には耐えるものの、格別記憶に残るような映画ではない。
地球最後の男 オメガマン 特別版 [DVD]
Tetsuya Sato