2012年4月23日月曜日

バーフライ

バーフライ
Barfly
1987年 アメリカ 101分
監督:バーベット・シュローダー


チャールズ・ブコウスキーの脚本にもとづく。飲んだくれているだけで仕事をしない詩人がバーの一角になんとなく、つまり蝿のように住み着いていて、ほかの客のサンドイッチを「燃料、燃料」などと言いながらくすねていると、女性編集者が現われて仕事をしなさいと追い立てる。
詩人ヘンリー・シナスキに扮したミッキー・ロークがいい感じ。そのミッキー・ロークが出会う年増女ワンダがフェイ・ダナウェイで、これがまたひどく落ちぶれているのだけど、それでも脚線美が自慢、というところがなんだかよろしい。ミッキー・ロークとフェイ・ダナウェイの掛け合いがまた楽しくて、二人が酔っぱらって夜中の道を歩いているうちに、フェイ・ダナウェイのほうが道端の個人菜園か何かに並んでいるトウモロコシを見つけて食べたいとか言って引き抜きにかかり、ミッキー・ロークのほうがそのトウモロコシはまだ青いと指摘すると、フェイ・ダナウェイが人生の理不尽を嘆く、という場面は最高であった。最後はフェイ・ダナウェイと編集者アリス・クリーグの一騎打ち。






Tetsuya Sato