2012年12月29日土曜日

スピーシー・オブ・コブラ

スピーシー・オブ・コブラ
Hisss
2010年 インド/アメリカ 93分
監督:ジェニファー・チェンバース・リンチ

脳腫瘍におかされて余命数か月のジョージ・ステイツは蛇神ナギンから不老不死の石ナグマニを手に入れるためにインドの山奥を訪れ、交尾中のコブラを発見すると案内人の制止を振り切り、案内人をナイフで脅してオスのほうのコブラを捕獲して持ち帰り、するとジョージ・ステイツの思惑どおり、メスのほうのコブラは蛇神ナギンとなって女の姿に変身し、ホーリー祭の最中の町へ下りていって、そこで蛇使いの笛の音色にあわせて身をくねらせたり、それを見て淫欲にかられた男どもを殺したり、街灯でポールダンスのようなことをしたり、DV男を殺害したり、水浴びをしたりしながらオスのコブラを探してジョージ・ステイツの隠れ家に近づいていく。
監督がジェニファー・リンチなので、もしかしたらなにかしら前衛的な意図があるのかもしれないし、事件を捜査していく刑事(イルファン・カーン)の周辺なども義母の様子がおかしいなどと妙に謎めいていたりするものの、ふつうに正面から見ている限りでは散漫でひとりよがりが目立つへたくそな映画であり、それ以上でもそれ以下でもない。蛇女のVFXはそれなりに高い水準にある。 





Tetsuya Sato