2012年12月28日金曜日

プテラノドン

プテラノドン
Pterodactyl
2005年 アメリカ 92分
監督:マーク・L・レスター

トルコ、アルメニア国境地帯に調査におもむいた間抜けな古生物学者の一行と、そこを根城にしている間抜けなテロリストの集団、そのテロリストを掃討中の間抜けな米軍特殊部隊が突如として蘇ったプテラノドンの群れに遭遇する。どう蘇ったのかさっぱりわからないが、どこかの穴から翼竜の卵が「おむすびころりんすっとんとん」といったあんばいで転がり出て、次の瞬間には卵が割れて、なかから手踊りの翼竜が首を出すのである。なお原題は「プテロダクティルス」で劇中でも翼竜を指差してプテロダクティルスと叫んでいたが、今回は邦題のほうが正しくて、あれはプテラノドンであろう。そのプテラノドンが人間をさらってひなのエサにしたりするので、テロリストや特殊部隊がやたらと撃ちまくるわけだけど、このプテラノドンはいったい何でできているのか、ロケット弾の直撃でも食らわないと滅多なことでは死んでくれない。
激闘の末に間抜けなテロリストは全滅、間抜けな特殊部隊も全滅し、これで研究成果を持ち帰れなければ俺はクビだと嘆いていた間抜けな古生物学者が恋仲の大学院生と生還を果たすが、一緒に連れてきた間抜けな学部生が全滅しているわけだから、あんた、やっぱりクビだろうね。マーク・L・レスターとも思えない気の抜けた演出とくだらない脚本はかなり壮絶。





Tetsuya Sato