2012年7月19日木曜日

メガ・シャークVSジャイアント・オクトパス

メガ・シャークVSジャイアント・オクトパス
Mega Shark vs. Giant Octopus
2009年 アメリカ 89分
監督:エース・ハンナ


アラスカの海で米軍がなにやらやっていると、いきなり氷河が割れてなかから古代のサメとタコが出現し、サメが飛行中の旅客機にジャンプして襲いかかればタコは石油採掘リグをひっくり返し、砲撃もミサイルも役に立たないことがわかって、だったら、ということでサメとタコを戦わせて両雄並び立たずというところへ持ち込もうとするものの、やっぱりみんなとてつもなく頭が悪いのでやっていることがまったく要領を得ないのである。
CG、特殊効果の質が悪いのはこちらも覚悟の上だが、ゴールデンゲートブリッジをサメが食いちぎるというトンデモなシーンも一瞬だけ、低予算なので海中のシーンはありあわせのフィルムを無責任につないであるだけ、戦艦、フリゲート、潜水艦(日本のタイフーン型潜水艦?!)、それからおそらく深海潜水艇も内部のセットは全部同じ、ヘリコプターにも使わないのはむしろ不徹底のように感じられた。なんというのか、きわめてTHE ASYLUMらしい作品で、少しでも何かを考えていたらここまでのものにはならないであろう。とはいえ、監督のエース・ハンナ/ジャック・ペレスには『モンスターアイランド』という珍作もあるので、まったくセンスのないひとではなかろう、という気もする。これはやはりTHE ASYLUMという製作環境に原因があると考えるべきなのであろう。




Tetsuya Sato