2012年3月15日木曜日

サバタ 大西部無頼列伝

大西部無頼列伝(1971)
Adios, Sabata
監督:フランク・クレイマー(ジャンフランコ・パロリーニ)


サバタ・シリーズ第二作。ユル・ブリンナー主演のマカロニ・ウエスタンで、背景はマクシミリアン帝時代のメキシコ革命。だから、ということなのか、オーストリア人の悪い大佐がメキシコ人の革命の闘士たちを前装式単発銃をとっかえひっかえしながら殺戮したりしているのである。
で、悪い大佐はただもう悪いので、自分の部隊が輸送している砂金を強奪したりするわけだけど、そこへサバタが革命の戦士たちを率いて現われて、砂金を強奪した連中から砂金を強奪していってしまう。砂金を強奪した連中はガトリング砲まで持っているのに、サバタがインチキなライフル(シガレットケースが弾倉になっていて、それを薬室へ挟み込むと連発銃になる)で撃ちまくると寝転ぶような感じで全滅し、報告を受けて事件を知った悪い大佐は伝書鳩を飛ばしてテキサスから悪い黒服軍団を呼び寄せる。で、この黒服軍団はなんだか全員がデリンジャーで武装していて、それで銃撃戦をしたりするわけだけど、もちろん命中するわけがなくて、サバタにインチキ・ライフルで撃たれて寝転ぶような感じで死んでいく。で、そのサバタの方は奪い取った砂金を中身を確かめずに持っていて、ようやく袋の中を改めてみると、砂が出てくるのである。そこでオーストリア人の悪い大佐に乗り込んでいって対決するというような運びになっていて、ガトリング砲が火を吹き、ニトロの小瓶が宙を舞い、撃たれた兵士たちが寝転ぶような感じで死んでいく。
いちおう「サバタ」なので主人公は怪しい銃を使ったり、合間にショパンの連弾をしたりということをするけれど、ユル・ブリンナーという真面目そうなキャラクターはそうしたいかがわしさといささか対立するものがあって、どうにも似合わないのである。やっぱりサバタはリー・ヴァン・クリーフであろう。




大西部無頼列伝 [DVD]

Tetsuya Sato