2012年1月26日木曜日

放射能X

放射能X(1954)
Them!
監督:ゴードン・ダグラス


核実験の放射能を浴びて巨大化した蟻が人間を襲う。反撃に出た軍隊は砂漠で巨大蟻の巣を発見して焼却するが、すでに羽蟻が飛び立った後だった。全米に監視網が敷かれ、西海岸の沖では貨物船が巨大蟻の襲撃に遭って乗員が殺される。そしてロスアンゼルスの地下水道では新たな巣が生まれようとしていた。夜の影に向かって放たれる銃弾、生き残った少女のうわ言とまず導入部が抜群によくできていて、その後も軍隊の出動、事件の拡大、荒野から都会へと場面の展開が実にきびきびとしていてよどみがない。50年代SF映画の傑作である。 




Tetsuya Sato