2015年5月13日水曜日

Plan-B/ 咆哮

S5-E15
咆哮
 凍てついた風が極地の大地を削っていた。氷が槍のように飛ぶなかを灰色の巨大な影が歩いていた。腕を垂らして、白に染まった世界に目を凝らして、重たい足音を響かせていた。それが雲に向かって叫びを放った。雲が割れた。大地が轟き、風の叫びがしりぞいていった。

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