2013年1月16日水曜日

ザ・ホール

ザ・ホール
The Hole
2009年 アメリカ 92分
監督:ジョー・ダンテ

十代のデーンと十歳くらいの弟ルーカスは母親の仕事の都合でニューヨークからとある田舎町に引っ越してきて、その家の地下室で厳重に封印された上げ蓋を見つけて、封印を解いて蓋を開けると中には懐中電灯の光も届かないほど底の知れない闇があり、いったいどれくらいの深さがあるのかと紐の先に騒々しくおしゃべりをするエリック・カートマンの人形をゆわえて下ろしてみるとなぜか紐が切れてエリック・カートマンの人形は失われ、そこへ隣の家の十代の少女ジュリーも加わって今度はビデオカメラを下ろして中の様子を撮影するが、再生してみるとそこには怪しい影があり、以来、デーンとルーカスの兄弟、ジュリーの周辺では怪事が起こり、なにやら恐ろしい思いをさせられるので、穴の正体を確かめるために前の住人カールを訪ねるとカールは自分の周囲を無数の光で照らしていて、どうやら穴には始原の闇があって、人間を狙っているということが判明し、闇は恐怖を持ち出してくるので子供たちはそれぞれの恐怖と対決する。
一家がなぜ引っ越しをしたのか、兄弟にはなぜ父親がいないのか、謎の小ささも含めていたって古典的にまとまった小品ではあるものの、演出の小気味のよさはさすがにジョー・ダンテであると感心する。変人カールの役でブルース・ダーンが顔を出している。 





Tetsuya Sato