2013年1月18日金曜日

100FEET

100FEET
100 Feet
2008年 アメリカ 105分
監督・脚本:エリック・レッド

暴力をふるう警官の夫を正当防衛で殺害したマーニー・ワトソンは殺人の罪で二年間服役したあと自宅拘禁処分となり、足輪をはめられて行動を屋内に制約される。一人になったマーニー・ワトソンは風呂に入り、夫の衣類を地下室に放り込み、壁に張り付いていた夫の血痕をペンキで隠し、クロゼットの前に立って飽かずに着替えを繰り返す。ところがその晩から怪しい物音が聞こえ、どこからともなくネコが現われ、ラップ現象が起こり、ポルターガイスト現象も起こり、殺した夫が亡霊となって現われてまた暴力をふるうという身も蓋もない話である。いまどきまさかそれはないだろうと思ったが、エリック・レッドはそういう直球勝負を変化球でしかけてきて、上質の幽霊譚に仕上げている。幽霊役がマイケル・パレ。ほとんどファムケ・ヤンセン独演会という感じの映画だが、ファムケ・ヤンセン本人は非常に健闘しているし、ファムケ・ヤンセンを非常に美しく撮ることにも成功している。





Tetsuya Sato