2012年2月28日火曜日

女子高生ロボット戦争

女子高生ロボット戦争(2001)
Xtracurricular
監督:ティム・T・カニンガム


どうやらテキサス方面とおぼしきど田舎の高校にアリーとブリトニーという女の子がいて、アリーがスポーツ万能、ブリトニーはお金持ちの家の天才少女で、二人は親友同士なのである。そこへロサンゼルス方面から一人の少年が(本当に)花を背負って転校してきて、これがこちらにはにやけた若造にしか見えないが、女子高生たちにはハンサムでおしゃれということになるようで、女子高生たちは瞬時にこのクリスに夢中になり、ブリトニーもまた夢中になる。そこでアリーが恋の掛け橋になろうとしたところ、クリスはアリーに粉をかけ、それを見て恨んだブリトニーはアリーに対して宣戦を布告、天才ぶりを悪用してナノテクロボットや無線操縦の戦闘ロボットまで繰り出してくる。
どちらかというと女の子同士の友情の話で、たとえば『プロジェクトA子』(1986年)のようなアホウなエスカレーションはないが、効果線などがときどき入るところを見ると、どこかのアニメの影響も多少は入っているのかもしれない。後半失速するものの、全体にむらのないていねいな撮り方は好感が持てる。二人の両親や同級生、先生などもほどよくキャラクターが立っていて、コメディとしての水準をクリアしている。



Tetsuya Sato