2012年2月22日水曜日

アース・トゥルーパーズ

アース・トゥルーパーズ 地球防衛軍vs巨大蟻軍団(2003)
GiAnts
監督:デヴィッド・ヒューイ(カリボウ・セト名義)


アリ研究の権威ケイン教授がコロラドにある企業に招聘されて出かけていくと、その企業の施設では安っぽいCGの巨大な檻に安っぽいCGの巨大なアリが閉じ込められている。教授はこのアリの商業利用について助言を求められるが、ろくな結果を生まないから、と言って断ると、いきなりエーテルをかがされ服を脱がされ縛られてしまう。しかし教授は知人の助けでこの施設(と言っても正味でガレージくらいしかない)から脱出し、知人とともに巨大アリがうろつく森を抜けて逃げていくと、企業の経営者とおぼしき人物が子分を連れて現われて、ここからは誰も逃げ出せないとか、とにかくそういう種類のことを言い始める。それでもがんばって巨大アリがうろつく森をさらに逃げていくと企業の経営者とおぼしき人物が子分を連れてまた追ってきて、そのあいだに外界では巨大アリが町に現われ、軍はケイン教授の娘の交通レポーター、ケイン教授の教え子の害虫駆除業者などに応援を求め、説明したくないような紆余曲折の末、ケイン教授は外界に復帰、地下鉄の線路に現われた巨大アリには地下鉄の運転手がカミカゼ攻撃をしかけ(ばんざーいと叫んでいた)、ケイン教授とSWATは巨大アリと交戦し、ケイン教授の娘と害虫駆除業者は高周波の発生装置で巨大アリをやっつける。これによって人類は窮地を脱したかと思えたが、実はすでに巨大な女王アリが活動を開始しており、ケイン教授と娘は軍のヘリコプターを奪ってこれを追撃、形はアパッチなのになんであんたら横に並んで座ってるの?、という疑問は最後まで解決されないまま、あれやこれややっているうちに女王アリは自由の女神の頭のところのとげとげに刺さって絶命し、みんなで万歳三唱していると、そこへ巨大テントウムシが出現するのである。SWATが全員ジャンプスーツを着用してコンバットブーツを履いているあたりからすると『キングスパイダー』よりだいぶ大作だが、創意の点ではあちらのほうが上であろう。
アース・トゥルーパーズ 地球防衛軍vs巨大蟻軍団 [DVD]

Tetsuya Sato