2012年2月23日木曜日

インナーウォーズ

インナーウォーズ(2002)
監督:クリスチャン・マッキンタイア

おサルのような連中がミュンヘンに集まって生意気にも科学サミットを開いていると、そこへおサルのようなテロリストどもが現われて会場を占拠する。このおサルようなテロリストは核爆弾をどこかにしかけていて要求を入れなければ爆発させると脅迫するが、おサルのような連中ばかりの警備会社になだれ込まれて銃撃戦となり、リーダーを残して全滅する。爆発までに残された時間はわずかしかないし、爆弾の起爆装置はミクロサイズでテロリストのリーダーの体内に隠されていて、外側からは探せない。そうするとサル知恵の恐ろしさで、だったら内側から探せばいいという話になり、いきなり巨大な潜水艦(小型潜水艇4隻を搭載し、パルスレーザーガンで武装している)をミクロ化し、おサルのような連中を乗っけてテロリストの体内に送り込む。するとなにしろおサルのような連中なので、わざわざ心臓を目指して進んでいく。血流にもまれて事故を起こせば全滅することは必至であったが、意外なことに心臓の中が静かなのである。「たいへんだ、テロリストの心臓が止まっている」、そこで外でモニターしている連中にも知らせてやると、「なんだって、たいへんだ、アドレナリンを注射してみよう」。
ほぼ全編この有様で、何も考えていないし見てもいない連中が人体内部でレーザー砲を乱射して白血球と戦う様は壮絶であった。こんな映画をいったいどうやって作ったのかも不思議だが、それ以上に不思議なのは、このおサルのような連中をいったいどこから集めてきたのかということであろう。そのおサルの中にランス・ヘンリクセンが混じっているとなれば、なおさらである。
インナーウォーズ [DVD]

Tetsuya Sato