2012年2月17日金曜日

北京原人の逆襲

北京原人の逆襲(1977)
Mighty Peking Man (Xing xing wang)
監督:ホー・メンファ


ヒマラヤの奥地で大地が割れてそこから体長15メートルの北京原人が出現し、現地人の平和な村を蹂躙してから足跡を残して姿を消す、という15年前の新聞記事を図書館で見つけた興行師が北京原人を捕まえて見世物にすれば大もうけができると考え、弟に恋人を寝取られて失意のどん底にある若い探検家チェン・チェンフォンとともに探検隊を仕立ててヒマラヤの奥地とおぼしき場所へ出かけていく。途中、象の群れの襲撃にあい、虎の襲撃にあって人足が足を食われ、探検隊の半数が絶壁から転落して絶命するに及んで興行師はチェンひとりを置き去りにして残った人足とともに文明世界へ復帰するが、一方、チェンはついに北京原人に遭遇し、あわやというところで木陰から現われた金髪の裸女ア・ウェイに救われる。ア・ウェイは幼い頃、飛行機事故で山に落ち、両親を失って一人でいるところを北京原人に救われ、いままで育てられたのであった。チェンとア・ウェイはともに時間をすごすうちに恋に落ち、ア・ウェイはチェンにそそのかされて北京原人をジャングルから連れ出すことに協力する。ということで北京原人はインドから貨物船に積み込まれ、嵐をついて香港まで運ばれてスタジアムで公開されるが、同じ頃、チェンの前には以前の恋人が現われて関係の修復を求め、その様子を影から見たア・ウェイは悲しみを抱えてスタジアムに走り、悪い興行師はア・ウェイに酒を飲ませて暴行を加えようと押し倒す。ところがその様子を見て北京原人が暴れ始めて香港は大混乱になり、警察が出動し、軍隊が出動し、北京原人がビルの屋上へ逃げていくと、なにも『キングコング』だけにあやかる必要はないとばかりに屋上の貯水槽を吹っ飛ばす。 もりだくさん、という意味では、立派な映画だと思う。



北京原人の逆襲 [DVD]
Tetsuya Sato