2015年12月15日火曜日

トポス(51) ギュンは行動を開始する。

(51)
「ヒュンはわたしが作り出した怪物だ」とギュンはいつも話していた。「わたしがいなければヒュンはコソ泥で終わっていた」とギュンはいつも話していた。「ヒュンの殺戮能力は誰よりもわたしが一番よく知っている。ヒュンにミュンの予言者部隊をぶつければ、何が起こるのかもわかっていた」とギュンはいつも話していた。「ヒュンの脅威をミュンに訴え、ミュンを動かすのにそれほど手間はかからなかった」とギュンはいつも話していた。「わたしが予想したとおりだった」とギュンはいつも話していた。「ミュンの精鋭部隊はヒュンの反撃にあって全滅した」とギュンはいつも話していた。「同時にミュンの周囲に大きな間隙が出現した。手勢は残っていたが、それはどう見ても烏合の衆に過ぎなかった」とギュンはいつも話していた。「この瞬間のために、わたしは傭兵部隊を用意していた。一流でまとめる予算はなかったが、実際のところ二流に届かない顔ぶれでしかなかったが、それでも戦闘部隊であることに違いはない。つまり訓練された予言者ではなく、訓練された兵士だったということだ」とギュンはいつも話していた。「ミュンの予言者部隊は奇襲戦法を好んだが、自分たちが奇襲を受けるとは、まったく予想していなかった」とギュンはいつも話していた。「間隙が出現したその瞬間、ミュンの野望を打ち砕く絶好の機会が訪れた。ばかげた予言者部隊を排除して、状況を正常化する機会が訪れていた。わたしはピュンに指示を与えた」

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