2013年12月10日火曜日

バウンティ・キラー

バウンティ・キラー
2013年 アメリカ 92分
監督:ヘンリー・セイン

グローバル化した企業が互いをつぶすために戦争を繰り返したせいで世界は荒廃、安定を取り戻すために現われた謎の評議会が企業側の犯罪者に賞金をかけ、賞金稼ぎが民衆の英雄となって企業と戦い、ヒロインのメアリー・デスもまた撃ちまくって殺しまくる。 
低予算ながら配役はいちおうそろっている。シンプルだがそれなりにモダンな背景で、ただもう撃ちまくって殺しまくっていればもう少しいいところまでいった可能性のある素材だが、ヒロインとその恋人には余計な背景があり、守るの守れないのといったうざい展開があり、むやみと強いヒロインが思い出したように弱くなったりめそめそしたりする、という有様で、つまり頭の悪いストーリーのせいでせっかくの魅力的なヒロインが分裂しているようにしか見えなくなっている。演出にも弱さが見え、特にアクションシーンでは常にカット数が足りないような気がしてならなかった。企業側の一味でゲイリー・ビジーが顔を出していて、このひと『イラク 狼の谷』のときはひどい痩せ方が気になったが、今度は太り方が気になった。大丈夫か。 
バウンティー・キラー [DVD]
Tetsuya Sato