2014年12月18日木曜日

Plan-B/ 蛇

S1-E30
 教授は人類の進化を人為的に促す必要があると主張していた。もし人類が蛇の特性を獲得して変温動物として行動することが可能になれば、将来の人口爆発にも食糧不足にも、そして地球環境の激変にも容易に耐えることができるだろう。教授は主張を単なる主張に留めてはいなかった。実践に乗り出して生体実験を繰り返した。学生をさらってきては実験台に拘束し、学生の遺伝子と蛇の遺伝子を混ぜ合わせ、蛇から抽出した蛋白質を注入した。学生のからだを変異が襲った。失敗して怪物と化した学生は端から見世物小屋に売り飛ばした。実験はことごとく失敗したが、教授には根拠のない確信があった。成功は間近いはずだった。だが問題は意外なところに潜んでいた。教授の助手をしている婚期を逃した教授の娘が実験台の学生に惚れた。救う機会はいくらでもあったはずなのに、婚期を逃した教授の娘は機会を逃し、実験は遂に成功して学生は面白くもない蛇に変身した。それを婚期を逃した教授の娘が解き放ち、巨大な蛇が教授に襲いかかる。教授は復讐を求める蛇の牙からからくも逃れ、かねてから用意していたマングースを鉄製の檻から解き放った。

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