2015年4月6日月曜日

Plan-B/ 蜘蛛

S4-E16
蜘蛛
 砂漠の縁で砂埃をかぶる研究所で、一人の科学者が成長促進剤の開発を進めていた。この成長促進剤を使えばあらゆる家畜を巨大化させることが可能になり、人類は食料問題を永久に解決することができるだろう。狙いは確実で、しかも効果は絶大だったが、制御にいくらかの問題があった。科学者は制御方法を検証するためにタランチュラを使って実験を続けた。実験を続けるあいだにタランチュラは研究所よりも大きくなり、科学者を殺して逃げ出した。砂漠を横切るフリーウェイに沿って移動しながら家畜や人間に襲いかかり、人口希薄なその一帯を恐怖のどん底に叩き込んだ。そして戦闘機から投下されたナパーム弾で焼き殺された。

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