2016年3月27日日曜日

エクストラ テレストリアル

エクストラ テレストリアル
Extraterrestrial
2014年 カナダ/アメリカ 101分
監督:コリン・ミニハン

大学生のエイプリルとカイルはほかの三人とともに森の奥にあるエイプリルの母の山小屋を訪れるが、その一帯ではキャトル・ミューティレーション、アブダクションなどの現象が頻発していて、大学生たちが滞在する山小屋の近くにはある晩、謎の火球が墜落、飛行機かと思って出かけていくと地面に円盤状の物体がめり込んでいて、しかも近くには正体不明の足跡もある、ということで気味が悪くなった一行は山小屋に戻るが、するといきなり停電が起こり、何者かが家に入り込み、エイプリルがショットガンを構えていると背後にいきなりグレイが現われ、エイプリルが発砲するとグレイは死亡、以降、グレイ一味の陰湿な復讐が始まる。 
ベトナム戦争の帰還兵で陰謀史観に取りつかれたマリファナ栽培人がマイケル・アイアンサイド、地元の保安官がすっかり中年になったギル・ベローズ。脚本がヴィシャス・ブラザースということでPOV映像がさかんに使われているが、いわゆるファウンド・フッテージではない。ホラー演出はやや唐突だがおおむね正攻法で、このクラスの映画としてはお金がきちんとかけられていて、宇宙船内の描写もあり、さらわれたひとは約束どおりにお尻を攻撃されることになる。ただグレイ一味がふつうに登場して悪事を働くだけだと言えばそれだけなので、なにやら名状しがたいものに接近遭遇しているという恐怖感はまったくない。 


Tetsuya Sato