Conan the Barbarian
2011年 アメリカ 112分
監督:マーカス・ニスペル
ハイボリア時代、未開の地キンメリアで生まれたコナンは少年時代にアケロン族のカラー・ズィムに村を焼かれて父親を殺され、生まれた土地を離れると冒険の旅をしながら成長して海賊を束ねる無敵の男に成長し、失われた妖術の復活をたくらむカラー・ズィムが儀式に必要な純血の女タマラを追って現われ、コナンはタマラを確保するとタマラをおとりにしてカラー・ズィムに罠をしかけ、コナンの罠を妖術で脱したカラー・ズィムは機会を狙ってタマラを捕らえていよいよ復活の儀式に臨むので、そこへコナンが一人で乗り込んでいく。
監督はバイキングと北米先住民の戦いを描いた怪作というか珍作というか、あの『レジェンド・オブ・ウォーリアー』のマーカス・ニスペル。ジェイソン・モモアのコナンがそれらしい。二刀流を含む殺陣、騎馬での追撃戦などはかなりの見ごたえで、仕上がり自体はややゆるめではあるものの、素材をまじめに扱う姿勢には好感が持てる。美術やセットなどはありあわせをかき集めて使っている感じで統一感が乏しいが、妊婦用のマタニティ甲冑などという珍しいものも登場するし(家にいたら、と思うけど)、ところどころで使われるマットアートが美しい。
Tetsuya Sato