2014年6月1日日曜日

エンダーのゲーム

エンダーのゲーム
Ender's Game
2013年 アメリカ 114分
監督:ギャヴィン・フッド

フォーミックの侵攻をかろうじて撃退してから50年後、フォーミックの再来を恐れる人類は世界中から天才児を集めて指揮官の養成を進めていて、そうして集められた一人アンドルー・ウイッギンはなかでも天才的な才能を発揮して注目を集め、おとなのやり方にどこかで疑問を抱きながらも困難を克服していくとフォーミンの母星に近い指揮官養成学校へ送られ、最終決戦のシミュレーションで指揮官の任務を与えられる。 
監督、脚本は『ツォツィ』のギャビン・フッド。いささか正直すぎるようなところはあるものの、誠実な演出できちんとまとめている。痛みが強調されているのは、やはりこの監督がアフリカに足を置いているからなのか。主人公を演じたエイサ・バターフィールドをはじめ子役はどれも魅力的だし、訓練長官のハリソン・フォードもなかなか不気味で悪くない。原作の微妙に中二病じみた枝葉末節が脱落していて、その分、受け入れやすいような気もするが、軍事行動としてこれはないよね、と考え始めるとやっぱりだめ。


Tetsuya Sato