2014年6月22日日曜日

ブルース・オールマイティ

ブルース・オールマイティ
Bruce Almighty
2003年  アメリカ 101分
監督:トム・シャドヤック


ニューヨーク州バッファローのローカルテレビ局でレポーターをしている自己中心的な男ブルース・ノーランは四十を控えて自分のキャリアの行き詰まりを感じていて、アンカーになることを夢見ていたら、そのアンカーの地位をエバン・バクスターに奪われたことで激しい怒りを味わい、怒りの結果、めちゃくちゃなレポートをして職を失い、前方に現われた無数のサインを無視して事故に遭い、自らの不運を呪って神の怠慢を激しく非難したところ、神が現われて、だったら自分でやれ、という話になり、そこで全能の力を手にしたブルース・ノーランはまずダイナーを訪れて皿のなかのトマトスープを紅海の水のように分け、さらに復職を画して力を使い、アンカーの地位を求めて力を使い、さながら悪魔のようにふるまっていると、バッファローの全市民から届けられた祈りの言葉が朝と晩に耳を襲い、対処に困って無制限に祈りをかなえていると混乱が起こり、あげくに恋人にまで逃げられてしまう。ということでブルース・ノーランは神が与えた試練を越えて正しい生き方に達するわけだけど、神と信仰に触れる部分の扱いが非常に敬虔な感じで好ましい。ブルース・ノーランがジム・キャリー、神様がモーガン・フリーマン。ジム・キャリーの演技はやや騒々しいものの、安心して見ることができる。 


Tetsuya Sato