Looney Tunes: Back in Action
2003年 アメリカ 93分
監督:ジョー・ダンテ
観客に支持されていないという理由でダフィ・ダックは撮影所を解雇され、暴れるダフィ・ダックを取り押さえるのに失敗してスタントマン志望の警備員DJもまた解雇され、DJがダフィ・ダックとともに家に戻ると父親からの緊急の通信が入り、スパイ映画の大スターであるDJの父親は実は本物のスパイであったことがあきらかになり、DJとダフィ・ダックは父親を危機から救うためにラスベガスを目指し、一方、相方のダフィ・ダックを失って調子の出ないバッグス・バニーはダフィ・ダックの復帰を求め、ワーナーの副社長ケイトとともにダフィ・ダックを追ってラスベガスを訪れ、いずれにしてもそこには全人類をお猿にして安い賃金で働かせ、人間に戻してから粗悪な商品を買わせようとたくらむアクメ社の陰謀が待ち構え、ルーニー・テューンズの悪役キャラクターもアクメ社の陰謀に加担していて、ラスベガスからパリ、さらにアフリカと舞台を変えながらガシャーン、ドカーンと騒ぎを起こす。
『ハムナプトラ』でブレンダン・フレイザーのスタンドインをやったというDJがブレンダン・フレイザー、その父親がティモシー・ダルトン、アクメ社の会長がスティーヴ・マーティン、タスマニアデビルに食われるアクメ社の重役がロン・パールマン。ライブアクションによるカートゥーンだと思えば、やるべきことを全部やって、たぶんそれで立派に仕上がっているし、とにかくこの徹底した無内容さは嫌いにはなれない。というか、そこはさすがにジョー・ダンテであろう。ルーニー・テューンズ総出演で、アメリカ人を1947年以来たばかっていたというエリア52(51ではなく)ではユニバーサル系のモンスターに加えてBBCまでが動員されていたような気がする。
Tetsuya Sato