2014年11月1日土曜日

ハマー・オブ・ゴッド

ハマー・オブ・ゴッド
Hammer of the Gods
2013年 イギリス 99分
監督:ファレン・ブラックバーン

9世紀末のイングランド中部でバイキングのバグセッグ王はサクソンへの反攻をたくらんで国外に援軍を求め、末息子のスタイナーが五百の援軍を率いて到着するが、バグセッグ王は重傷を負って死の床にあり、スタイナーは部族の新たな長として長兄を探す旅に出てサクソンの領土に足を踏み入れ、サクソン人を殺害し、サクソン人の襲撃を跳ね除けながらとある森へ入っていくと、そこでは長兄がケルトに染まったカーツ大佐と化している。
『ヴァルハラ・ライジング』『アイアンクラッド』を足して3で割ったような感じだろう。バイキング一味の問答無用の殺しっぷりはなかなか堂に入っているし、殺陣もなかなかにきびきびとしているが、暗い。スコットランドの高地のようなさびしい場所をとぼとぼと歩いていくとあれやこれやが起きる、という構成で、脚本家はなにやら警句のようなものを散りばめようと努力しているが、あまり効果は上げていない。 

Tetsuya Sato