2014年11月4日火曜日

グリフィン家のウエディングノート

グリフィン家のウエディングノート
The Big Wedding 
2013年 アメリカ 88分
監督:ジャスティン・ザッカム

彫刻家のドンはエリーと結婚して二児をもうけ、さらにコロンビアから養子を取って池のほとりの家で暮らしていたが、結婚から20年後、結婚生活が終わっていることに気がついてエリーと離婚、エリーの親友のビービ―と同棲していたが、コロンビアから来た養子のアレハンドロの結婚が決まったことでエリーは10年ぶりにドンを訪ね、アレハンドロはコロンビアから実母が来ると聞いて、厳格なカトリックである実母は養父母がすでに離婚していることには耐えられないはずだと訴えるので、ドンとエリーは夫婦を演じることにするが、そのせいでいきなり二号に格落ちしたビービ―は面白くないし、長男のジャレドはアレハンドロの実母とともにやって来た妹ヌリアに気を取られ、長女のライラはライラで結婚問題を抱えている。 
ドンがロバート・デ・ニーロ、エリーがダイアン・キートン、ビービ―がスーザン・サランドン、なにかと言うと地獄落ちを口にする神父がロビン・ウィリアムズ。俳優たちはおおむねリラックスした雰囲気のなかでリラックスした演技をしているが、ただリラックスして用意された台詞をしゃべっているだけのように見えなくもないし、映画本体について言えば脚本家出身の監督が自分で書いた脚本を馬鹿正直に採録しているだけ、という気配もあって、ダイアログを垂れ流している割にはシチュエーションを生かせていない。結婚式コメディは難しい。


Tetsuya Sato