2014年2月21日金曜日

フライボーイズ

フライボーイズ
Flyboys
2006年  フランス・アメリカ 138分
監督:トニー・ビル

第一次大戦下、アメリカの若者が義勇兵としてフランスを訪れ、ラファイエット飛行中隊で戦闘機のパイロットとして訓練を受け、やがて初陣を向かえ、戦闘を重ね、仲間を失い、合間にはジェームズ・フランコ扮する主人公がフランス娘と恋をする。
演出はおおむねそつがないが、かと言って格別の魅力もない。義勇兵が乗るのがニューポール17、ドイツ側はフォッカーDr.I。空中衝突をしたり、両軍の塹壕の中間に墜落したり、といったお約束の場面から、序盤の訓練シーンとか、ゴータ爆撃機が空中で油を注しているシーンとか、いろいろと珍しい光景が登場するが、航空機の描写は全体に量感に欠け、空戦には空間的な広がりがない。量感について言えばツェッペリンとハンドレペイジに顕著であった。こちらの勝手な期待に反して、それほど航空機ににはこだわっていない、という印象がある。というか、『地獄の天使』のようなこだわり方はなかなかできないものなのかもしれない。

フライボーイズ プレミアム・エディション [DVD]
Tetsuya Sato