2014年2月16日日曜日

デイ・ウォッチ

デイ・ウォッチ
Dnevnoy Dozor
2006年 ロシア 132分
監督:ティムール・ベクマンベトフ

罠にはまったアントン・ゴロデツキーが殺人の嫌疑を受けて闇の異種の追求を受け、追及をかわすためにオリガと肉体を交換したりしているうちに息子イゴールの誕生日がやって来て、闇の異種のボス、ザヴロンはこれを期にイゴールの覚醒を促して光と闇の均衡を崩し、一気に闇の支配をもたらそうとたくらんでいる。
ロシア的な宿命感に縛られながら男も女も人生を背負い、光と闇の双方が裏通りで微妙に馴れ合っているという雰囲気は一作目から引き継がれているが、予算が大幅に増えた結果、アクションはさらに派手になり、それはそれで見ごたえがある。というか、冒頭、ティモールの騎兵軍団が馬ごと城壁を破るという破天荒な描写ですでに感じ入っていた。冗談でやっているのか本気でやっているのかよくわからない大げさな描写もあいかわらずで、普通にやられたら間違いなく腹が立つような場面がところどころにあるけれど、とにかく勢いがあるので気持ちよく見ていられる、というのは重要なことであろう。 

Tetsuya Sato