Rise of the Guardians
2012年 アメリカ 97分
監督:ピーター・ラムジー
誕生以来300年、ジャック・フロストがひとりで気ままに霜を降らせていたころ、北極のサンタクロースの根城では闇が世界を覆う予兆が現われてピッチの影が踊るので、子供たちの夢を守るために砂男や歯の妖精、イースターバニーなどが呼び寄せられ、さらに月の光が新たな守り手としてジャック・フロストを指名するのでイースターバニーとサンタクロース配下の一味がジャック・フロストをかどわかして北極へ運び、守り手になれという説得をジャック・フロストが拒んでいるとピッチが現われて挑戦をおこない、歯の妖精が集めた歯を枕の下に戻して子供たちの夢を壊し、空中の戦いで砂男を倒し、イースターバニーの卵を壊して子供たちからイースターの楽しみを奪い、楽しい夢のかわりに悪夢を与えられた子供たちはサンタクロースも歯の妖精もイースターバニーも信じなくなり、力を失った仲間を助けるためにジャック・フロストが立ち上がる。
ストレートに子供のための作品になっていて、だから大人のゆがんだ欲望にはまったく媚びていないので少々薄味にも感じられるが、あえて物語ることに重きを置いた語り口は言うまでもなく、色彩設計からアクションシーンの演出、音楽や効果までがしかるべき一貫性を帯びているところに媚びないことの勇気を感じた。ジャック・フロストがクリス・パインで、意外なことにいい味を出している。