La Battaglia di El Alamein
1968年 イタリア/フランス 107分
監督:ジョルジオ・フェローニ
北アフリカ戦線に投入されたイタリアの空挺部隊がイギリス軍の正面に配置され、ドイツ軍の撤退のための捨て駒にされる。こっちは逃げるからそっちは24時間敵を足止めしろというやつである。その悲惨な戦闘にきわめて60年代的な厭戦気分とヒューマニズム、そして無常観などが持ち込まれていて、これはこれでそれなりに感動的に仕上がっているのではないかと思うが、それにしてもイタリア軍の羽飾り付き鉄兜というのはいつ見ても違和感を覚えるのである。いちおう車両はいろいろと集めていたけれど、いいかげんというよりもどうでもいいという感じで、イギリス軍の装甲車としてAPCがことこと走ってきたりするから、なんとなく中東戦争のように見えてしまう。
Tetsuya Sato