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ピュンは刑務所でギュンと出会って、ギュンと一緒に脱獄した。ピュンとギュンが中庭にいるところへヘリコプターが降りてきて、看守が驚いているあいだに二人を乗せて飛び立った。操縦していたのは白髪を乱した予言者だった。脱獄を仕組んだのはミュンだった。ミュンは究極の魔法玉を求めていた。ギュンはそれを作ると約束した。究極の魔法玉は特別な材料を必要とした。その材料を手に入れるためにミュンは予言者の大群を軍の秘密基地に送り込んだ。予言者たちは聞けっと叫んで兵士たちに襲いかかった。予言者たちが投げつけた魔法玉が火を放ち、雷を放ち、地面を激しく躍らせた。予言者たちが基地を占領するとギュンとピュンがヘリコプターで送り込まれた。究極の魔法玉の材料は基地の地下深くに隠されていた。それを見てピュンが目を丸くした。
「こいつはいったい?」
「宇宙人を見るのは初めてか?」ギュンが言った。「宇宙船が墜落して捕まって、もう五十年もここに監禁されている」
「材料って、こいつらなのか?」
「そうだ。魔法玉の材料にする」
予言者たちが宇宙人を檻から手荒く引きずり出した。ギュンがピュンにハンマーを渡した。ピュンがハンマーを振り上げて宇宙人の灰色の頭を叩き割った。予言が成就しつつある、とミュンが言った。
Copyright c2015 Tetsuya Sato All rights reserved.
「こいつはいったい?」
「宇宙人を見るのは初めてか?」ギュンが言った。「宇宙船が墜落して捕まって、もう五十年もここに監禁されている」
「材料って、こいつらなのか?」
「そうだ。魔法玉の材料にする」
予言者たちが宇宙人を檻から手荒く引きずり出した。ギュンがピュンにハンマーを渡した。ピュンがハンマーを振り上げて宇宙人の灰色の頭を叩き割った。予言が成就しつつある、とミュンが言った。
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