Mission: Impossible - Rogue Nation
2015年 アメリカ 131分
監督:クリストファー・マッカリー
イーサン・ハントのチームが謎のテロ組織シンジケートの正体を追っていたころ、ワシントンではCIA長官アラン・ハンリーが査問会でIMFの廃止を訴え、場当たり的で危険な組織だという主張が認められてIMFが解体されたころ、IMFのロンドン駐在エージェントが殺害され、イーサン・ハントはシンジケートに捕えられ、そこに現われた謎の女イルサ・ファウストに救われて脱出を果たすとCIAの追手をかわしながら単独でシンジケートに関する調査を続け、CIAに転職したベンジー・ダンを巻き込んでウィーンで騒ぎを起こし、そこで再び謎の女イルサ・ファウストに出会って手がかりを受け取り、その手がかりを頼りにモロッコへ飛んで死にかけ、正体を明かしたイルサ・ファウストを追って取り逃し、ロンドンへ飛んでシンジケートが仕掛けた罠に飛び込み、奪われたベンジー・ダンを取り戻すためにシンジケートの裏を読み、恐るべき秘密が明かされてシンジケートの寝ぼけた正体が判明する。
監督・脚本は『ジャック・リーチャー』のクリストファー・マッカリー。ブラッド・バードが『ゴースト・プロトコル』で開いた路線を拡張しながら思い切りよくアイデアをぶちこんで傑作にしている。序盤で航空アクションをぶつけたあとは謎が勝手に謎を呼び、裏の裏を読んで裏返るようなプロットをテンポがよくてねちっこいアクションでつなぎ、IMFの秘密指令はいきなり乗っ取られているし、トム・クルーズはほぼ終始死にかけているし、ヒロインはなぜかサイモン・ペッグだし、レベッカ・ファーガソン扮するイルサ・ファウストが無敵の強さを発揮して、しかもアレック・ボールドウィンはなんとなく『30 ROCK』のノリでいかがわしい、ということで全編、目を離すことができなかった。