Shaun the Sheep Movie
2015年 イギリス/フランス 86分
監督:マーク・バートン、リチャード・スターザック
牧場で暮らしているひつじのショーンは毎日の決まりきった生活に飽きあきしてきて、休暇を取ろうと思いつくと仲間のひつじたちと計画を練り、鳩を食パンで買収し、翌朝いつものように活動を始めた牧羊犬のビッツァーを鳩が謀略で遠くへ送ると家から出てきた牧場主を「ひつじの群れが一匹ずつ柵を飛び越える」という術策で眠りに落とし、熟睡した牧場主をトレーラーハウスの寝台に放り込むと母屋を占拠してジャンクフードの準備にかかり、テレビの前に勢ぞろいして映画鑑賞としゃれ込もうとしたところでビッツァーが現われ、ビッツァーに追われて牧場主の回収に出向くとトレーラーハウスが勝手に転がり出し、牧場主はそのまま都会へ運ばれて頭を打つと記憶を失ってしまうので、ショーンは牧場主と牧場主を追っていったビッツァーを回収するために都会へ飛び出し、そこで勝手についてきたひつじの仲間たちと合流すると、恐怖の動物捕獲人の追跡をかわしながら大都会を彷徨する。
アードマン・スタジオ『ひつじのショーン』の劇場版。飛び抜けたところはないものの、非常に丹念に作られていて好ましい。劇場版だから、ということになるのか、シーン数が非常に多くて、都市圏に入ると路上のひとや車の流れからバスターミナル、病院、レストラン、美容院、路地裏、恐怖の動物収容施設などが緻密なミニチュアで作られていて、その芸の細かさには毎度のことながら感心する。一緒に鑑賞していたまわりの子供たちが本当に楽しんでいて、反応が面白かった。