Blutgletscher
2013年 オーストリア 97分
監督:マーヴィン・クレン
アルプスに設置された研究所の職員が観測ポイントのメンテナンスのために山を登っていくと氷河が赤く染まっているのを発見し、標本を持ち帰って調べるとなにやら未知の微生物が見つかり、翌日には同じ場所で巨大なダンゴムシを発見し、持ち帰って調べてみるとダンゴムシとキツネのハイブリッドであることがわかり、どうやら例の微生物が生物の体内に入って異種細胞同士をかけあわせて突然変異体を作るのであろうという仮説を考えていると、研究所の視察のために山中に入った大臣の一行が謎の猛禽類の襲撃を受け、大臣一行が研究所に逃げ込んでくると今度はヤギの突然変異体が襲いかかる。
オーストリア製。導入部が微妙、登場人物が騒ぎすぎる、例によって行動がいまひとつ要領を得ない、というような問題があるものの、アルプス山中の小さな研究施設という状況設定はそれなりに雰囲気があるし、次から次へと怪生物が、というアイデアは悪くないし、その怪生物のけっこう頑張った手作り感も悪くない。オーストリアの大臣が意外と強い、というのはもしかしたら笑いどころなのか。
Tetsuya Sato