2014年8月9日土曜日

トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン

トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン
Transformers: Dark of the Moon
2011年  アメリカ 154分
監督:マイケル・ベイ

大統領から勲章までもらったサム・ウィトウィッキーは大学を卒業して失業状態にあり、どうにかメールボーイの職を得ると東洋人の怪しい社員から怪しい資料を押しつけられ、しかも周囲ではディセプティコンの影がちらつき、ネストはオートボットの一団を月面に送ってセンチネル・プライムを回収し、そのネストから相手にしてもらえないということでサム・ウィトウィッキーは元エージェントのシモンズを陰謀用語で包囲して状況に引き入れてディセプティコンの陰謀をあばき、覚醒したセンチネル・プライムはディセプティコンとの密約にしたがって行動を開始し、地球は危機にさらされ、人類はディセプティコンの恫喝に負けてオートボットの追放を決め、攻撃を始めたディセプティコンに単独で立ち向かうことになるが、危ないところでオートボットが駆けつける。
視覚、音響ともに前作の単調さから抜け出し、作り込まれた3Dの映像はそうとうに見ごたえのあるものとなっている。例によって、と言うべきか、映画としての文脈には乏しいものの、とにかく画面の隅々にいたるまで物が動いて、それがよくつながっているので退屈はしない。やっていることと言えば、これも例によって、と言うべきか、あっちでドカーン、こっちでズゴーン、むこうでガッシャーン、という感じではあるものの、適度に織り込まれたコミカルな小ネタと、その小ネタにかかわるジョン・タートゥーロ、フランシス・マクドーマンド、ジョン・マルコヴィッチが実にいい感じで、そこは素朴に楽しめる。 


Tetsuya Sato