2013年7月8日月曜日

モンスターVSエイリアン

モンスターVSエイリアン
Monsters vs Aliens
2009年 アメリカ 94分
監督:ロブ・レターマン、コンラッド・ヴァーノン

結婚を控えたスーザンは宇宙から飛来した隕石の直撃を受けて身長50フィートの『妖怪巨大女』に変身したため、結婚式はキャンセルされ、その名前を言うだけで国家反逆罪に問われるという極秘の基地に監禁されるが、その基地ではスーザンのほかにも覚えのあるモンスターがいて、外界から隔離されて空しく日々を送っている。ところがこのとき宇宙から怪ロボットが出現し、人類側の攻撃はことごとくが失敗に終わるので、怪しいものには怪しいもので、ということなのか、秘密基地のモンスターたちが解放を条件に動員されてロボットと戦うことになり、なんとなく勝利をおさめたモンスターたちは解放されてスーザンの実家を訪れる。しかしパーティは失敗に終わり、スーザンの婚約者は婚約を破棄し、行き場を失ったスーザンは突如として出現したエイリアンの宇宙船にトラクタービームで吸い込まれ、スーザンをさらった悪のエイリアン、ギャラクサーは人類の奴隷化を宣言するので、モンスターたちはスーザンを救い出すためにエイリアンの宇宙船に乗り込んでいく。
開巻、お月さまに腰かけているドリームワークスのあの男の子が『あの円盤』にさらわれたところで、この映画の評価は決まっていたような気がする。つまり趣味的なところでおなかがとてもいっぱいになる映画なのである。50年代B級SF映画に偏った引用がとにかく楽しいし、モンスターたちが実に愛らしい(特にむなしい目をしたムシザウルス)。もちろん、原典を知らなければ楽しめないようなひとりよがりには陥っていない。



Tetsuya Sato