2013年7月14日日曜日

ワイルドスピード EURO MISSION

ワイルドスピード EURO MISSION
Fast & Furious 6
2013年 アメリカ 130分
監督:ジャスティン・リン

売れば数十億ドルになる秘密兵器を開発するために何者かがヨーロッパ各地で暴れて部品を集めているということでFBIのホブス捜査官は手段を選ばずに犯人の特定を急いでオーウェン・ショウというイギリス人の名前をつかみ、ショウの一味にシリーズ四作目で死んだはずのレティが加わっていることに気がつくとカナリア諸島に潜伏中のドミニク・トレットを訪ねて協力を求め、レティの問題となると捨ててはおけないドミニク・トレットは各地に散った仲間をイギリスに集め、オーウェン・ショウが警官隊の包囲を突破して道をふさぐパトカーの群れを特殊車両で跳ね飛ばしながらロンドンの町を突進するとドミニク・トレットとその仲間が出動してあとを追いかけ、ドミニク・トレットはショウの一味にレティの存在を認め、そのレティはドミニク・トレットに向かって発砲し、オーウェン・ショウとその一味がドミニク・トレットと仲間の追跡をかわすとドミニク・トレットは肩に命中したレティの弾やショウが使った改造車からショウの一味の痕跡を探り、そうしているあいだにショウの一味はスペインのNATO軍基地に現われて秘密兵器の最後の部品を奪おうとたくらむのでショウのたくらみを察知したホブス捜査官は秘密兵器の部品を護送に出し、ショウの一味が護送のコンボイに襲いかかるのでドミニク・トレットと仲間が反撃に出る。
このあとのチーフテンみたいな戦車が高速走行しながら乱暴狼藉の限りを尽くし、離陸しようとするAN-124の巨体を取り囲んでワイヤーアクションがらみのややこしいカーチェイスが登場し、どちらもものすごい見せ場になっている。序盤のロンドンにおける追撃戦も非常に手間のかかった場面になっているし、ストリートレースのシーンもあって、これはもう当然のように車両の通行止めがない。ちなみにこのストリートレースのシーンでレティが乗るのがニトロ装備のインターセプターで、走りっぷりは涙ものの仕上がりであった。
ヴィン・ディーゼルがまた老けてきているのが少し気になったが、ドウェイン・ジョンソンとタグを組んでプロレスばりの肉弾戦に挑むところは素朴に楽しいし、ミシェル・ロドリゲスとジーナ・カラーノも二度にわたって対戦して壮絶な場面を作っている。プロットはいたってシンプルだが登場人物のキャラクターをよく引き出しているし、ほぼ全編が破格のアクションのつるべ打ちでだれ場がない。

Tetsuya Sato