The Fast and the Furious: Tokyo Drift
2006年 アメリカ 104分
監督:ジャスティン・リン
アメリカの高校生が危険運転と器物破損で国にいられなくなり、父親のいる東京へやってきて詰襟の制服で都立高校へ通い始めるが、立体駐車場で繰り広げられるドリフトレースに首を突っ込み、抜けられなくなってドリフトを習得すると最後にドリフトキングと対決する。
まずレースありきの世界なので何事につけてもレースで勝負だという展開は非常にわかりやすい。九十九折の山道で展開するドリフトレース、渋谷や新宿を背景にした追跡場面などは迫力があり、豊富に登場するドリフトカーも個性があって面白い。レースを除けばたいして中身のない映画だが、とにかく車の走りがあって、そこに好ましい勢いがあって見世物として充実している点は評価すべきであろう。口を開けて、なんとなく見てしまうのである。ヴィン・ディーゼルのカメオ出演がちょっとうれしい。
Tetsuya Sato