2009年 日本 101分
監督:井口昇
春日ヨシエは芸者の姉にいじめられながら暮らしていたが、影野製鉄の御曹司影野ヒカルにタウンページを真っ二つにするパワーを認められ、姉とともに影野製鉄の暗殺部隊裏芸者に引き込まれ、身体改造をほどこされてロボ芸者となって暗殺任務をこなしていると、影野製鉄に家族を奪われた被害者の会のメンバーと出会って影野製鉄の真意を知り、影野製鉄の野望に立ち向かう。
序盤で始まる回想と本編との関係に若干の破綻が見えるような気がしないでもないが、出演者は総じて乗りがよく、悪乗りをしている志垣太郎はなんだかサム・ニールのようであった。いくつかのシーンにはパワーがあるし、ばかばかしさもそれなりの水準に達しているが、出番の多い悪役の行動原理がいまひとつはっきりしないせいなのか、全体から見ると整理が悪く、リズム感が感じられない。
Tetsuya Sato