Creature from the Black Lagoon
1954年 アメリカ 79分
監督:ジャック・アーノルド
アマゾン川で科学調査にいそしむ男女が怪しい化石だの足跡だのを見つけて喜んでいると、水面のすぐ下では恐るべき半魚人が白人女の貞操を虎視眈々と狙っているのであった。当然のことではあるが、この手の映画の鑑賞態度としては、狙ってどうするのか、という疑問を抱いてはだめなのであって、半魚人の種を超えた劣情に対して理解を示すか、少なくとも判断を保留するだけの度量を示す必要がある。実際、劣情だと思うのは人類の傲慢であって、半魚人の主張としてはカラスが光物を集めているのとたいして変わらないかもしれないのである。水中を自在に動きまわる半魚人スーツは現在の目で見ても優れている
Tetsuya Sato