Restoration
1995年 アメリカ/イギリス 114分
監督:マイケル・ホフマン
17世紀後半、職人のせがれから医者になったロバート・メルヴェルは才能を認められながらも享楽的な生活におぼれ、おもに才能の部分に注目したチャールズ二世から愛犬の治療を命じられて、これに成功する宮廷に迎えられて享楽的な生活におぼれて、おもに享楽的な部分に注目したチャールズ二世からチャールズ二世の愛人セリア・クレメンスとの偽装結婚を命じられて、称号とサフォークの領地を与えられ、王によって妻への接近を禁止されるが、妻にひとめぼれしたロバート・メルヴェルは王の禁令を犯して領地を没収されて医者に戻り、親友ジョン・ピアースを頼ってクエーカー教徒が運営する精神病院に勤務するが、そこで絶望している女キャサリンと出会って関係を結び、キャサリンがロバート・メルヴェルの子をはらむとロバート・メルヴェルはキャサリンとともにペストが猖獗をきわめるロンドンに戻り、産褥で死んだキャサリンを見送ったあとは残された娘を守りながらジョン・ピアースの名を名乗って医療活動にいそしみ、そうしているとチャールズ二世によって召し出されて病床にあるセリア・クレメンスの治療を命じられ、ロバート・メルヴェルはは正体を隠したまま宮廷を訪れてチャールズ二世の愛にかかわる問題を伝え、そこへロンドンの大火が起こってロバート・メルヴェルは娘を救うために宮廷を飛び出していくが家はすでに火に包まれている。
ロバート・メルヴェルがロバート・ダウニーJr.、ジョン・ピアースがデヴィッド・シューリス、チャールズ二世がサム・ニール、キャサリンがメグ・ライアン、サフォークの領地にいる執事がイアン・マッケラン、サフォークに出現する画家がヒュー・グラント、というすごいキャストで、監督は『終着駅 トルストイ最後の旅』のマイケル・ホフマン。
演出はおおむねにおいて手堅いし、登場してくる俳優がいちいちすごいし、チャールズ二世の宮廷をはじめ美術がまたすごい、ということでなかなかの見ごたえになっているが、『恋の闇 愛の光』というわけのわからない邦題ではたぶん誰も見ないであろう。
Tetsuya Sato