2013年3月29日金曜日

ランボー 最後の戦場

ランボー 最後の戦場
Rambo
2008年 ドイツ/アメリカ 92分
監督:シルヴェスター・スタローン

すでに老境にあるジョン・ランボーが相変わらずの風体でタイに暮らし、さほどの違和感もない様子で蛇などを捕って暮らしていると、そこへカレン族を支援するミッション系のNGOが現われるので、一行をミャンマーまで送り届ける。ミャンマーでは政府軍が好き放題に殺戮の限りを尽くしていて、NGO一行は政府軍の捕虜となるため、今度はNGOを救出するために派遣された少人数の傭兵部隊をミャンマーまで送り届ける。そのままいろいろと送り届けていれば、それはそれで面白い映画になったような気もしたが、傭兵部隊がミャンマーに上陸するとランボーも救出に同行し、陸軍の基地へ潜入して捕虜を逃がし、追ってきた兵士を殺戮し、最後はカレン族の兵士と力をあわせて地元政府軍を壊滅させる。例によってストーリーは単純だが、全体にテンションは高く、暴力描写がすさまじい。この口径の弾が人体に当たったらこうなる、というのをかなり正直にやっているからである。兵士を満載したトラックに向かって機銃弾を浴びせかけると、荷台の兵士が分解されて、あれよあれよという間になくなっていく、という表現をしたのはこの映画が初めてであろう。


Tetsuya Sato