The 7th Voyage of Sinbad
1958年 アメリカ 102分
監督:ネイザン・ジュラン
航海中のシンドバッドが謎の島に上陸すると、キュクロプスに追われる魔法使いソクラに助けを求められる。ソクラは魔法のランプを使ってキュクロプスの前進を阻むが、船に戻る途中、ランプを海に落とし、落としたランプはキュクロプスが拾い上げる。船はそのまま航路に戻り、以降、島へ戻ってランプを取り戻すことがソクラの妄執となる。まずシンドバッドに要求して危険だからという理由で断られ、バグダッドに到着してカリフに救いを求めると、シンドバッドが危険だと言っているから、という理由で断られ、どう頼んでも断られるということが判明すると、シンドバッドの婚約者パリサ姫を縮めてしまう。パリサ姫はチャンドラ王国のサルタンの娘であったので、娘がバグダッドで恐ろしい目にあったという理由からサルタンは報復のための戦争を予告し、縮んだ理由を知らないシンドバッドはソクラに救いを求め、ソクラは島に戻ることを要求する。ということでようやく島に戻った一行はキュクロプス、ロック鳥(ヒナ、親)、ドラゴン、骸骨剣士などと遭遇する。
楽しい。ハリーハウゼンのアニメーションは元気いっぱい、そしてバーナード・ハーマンの騒々しい音楽が印象的である。シンドバッドの部下が運び込んでくる、あの巨大な石弓が好き。子供の頃、初めて見たときには、タイトルがなにしろ「七回目」だったので、こんなのがまだあと六本もあるのかと勘違いして期待に胸を膨らませた、という記憶がある。
Tetsuya Sato