First Blood
1982年 アメリカ 94分
監督:テッド・コッチェフ
山間の小さな町にふてくされたような風情の旅の者が現われるので、警戒した里の者がさっそく町の外へと追い出すと、再び町へ入ろうとするので逮捕して乱暴を加えたところ、旅の者は暴れて警察から逃れて山へ入り、山狩りに入った里の者をひどい目にあわせるので、州警察が出動し、州兵も出動し、身元を問い合わせた結果、旅の者は単なる旅の者ではなくて、元グリーンベレーの隊員でベトナム戦争の英雄で戦闘機械であることが判明する。
旅の者ランボーがスタローン、その教官で、こちらも勇士だという割には海千山千という感じのトラウトマン大佐がリチャード・クレンナ、里の者の代表が保安官のブライアン・デネヒーである。法の番人としての自覚と私情、私怨の混沌のような人物を体現し、ブライアン・デネヒーの印象が強烈であった。ほどよくステレオタイプを織り込みながら周辺の人物まできちんと作り、物理的なリアリズムを丹念に捉えたテッド・コッチェフの演出は好感度が高い。
Tetsuya Sato