2013年12月5日木曜日

ジャックと天空の巨人

ジャックと天空の巨人
Jack the Giant Slayer
2013年 アメリカ 114分
監督:ブライアン・シンガー

小作人のジャックは馬を売るためにお城のある町へ出かけていって馬と引き換えに豆を手に入れるが、王女のイザベルが雨宿りのためにジャックの家に入ったちょうどそのとき、その豆の一つが床下に落ちて水を浴びて猛烈な勢いで成長を始めて王女をジャックの家ごと天空に運び去るのでブラムウェル王はエルモントが率いる騎士団の精鋭、軍司令官のロデリックとその配下のウィック、志願したジャックに王女救出の任務を与え、豆の木をのぼって天上の世界に達した一行は王女の痕跡を追ううちに巨人に襲われ、すでに捕らわれの身のなっていた王女の前には王女の婚約者でもあるロデリックは魔法の冠をかぶって現われていきなり婚約を破棄、魔法の冠の力で巨人の軍団をしたがえると王を名乗って地上世界の征服に乗り出し、王女とエルモントは巨人に食われかけたところをジャックに救われ、ジャックは王女を連れて地上に戻り、巨人の軍団がそのあとを追う。 
騎士エルモントがユアン・マクレガー、巨人の軍団の頭目ファロン将軍の二つある頭の一方がビル・ナイ。シンプルなプロットで展開が素早く、不合理な描写はまったくなくて、悪いやつは悪く死ぬ、というのは全然悪くない。視覚的にもいいところがいっぱいあるし、最後の攻城戦もなかなかに見ごたえのある場面の連続になっているが、不思議なことに妙に薄味、というのがたぶんブライアン・シンガーの持ち味ということになるのだろう。 


Tetsuya Sato