The Millennium Bug
2011年 アメリカ 90分
監督:ケネス・クラン
1999年12月31日、Y2Kパニックを避けたとおぼしき夫婦と娘の三人家族がとある山に入ってキャンプをしているとそこへ山中に孤立していたせいで遺伝的に劣化したとおぼしき一家が襲いかかって、といういつもの展開をしているところへUMA学者が現われ、続いて怪獣が現われて殺人鬼一家、犠牲者一家、UMA学者に襲いかかる(ちなみに犠牲者一家の父親の名前がバイロン・ハスキンだったりする)。
独立プロダクションの低予算の作品で、CGなし、怪獣はスーツ、パペット、メカニカルで表現し、家、森、廃墟などにもミニチュアを使い、森のなかのいくつかの場面ではどうやらセットを使って撮っている。全体にある種の安さは否めないものの、撮影はおおむねにおいて統一があり、演出、演技もこのクラスの映画としては好ましいレベルに達している。傑作だというつもりはないが、間違いなくがんばっているし、素材に対するこだわりが見える。
Tetsuya Sato