Dzhungli
2012年 ロシア 83分
監督:アレクサンドル・ヴォイティンスキ
建築士のセルゲイが建築模型を抱えて説明会場に急いでいると捨ててあったアイスクリームを踏んで転倒してオリンピック選手のマリーナに衝突し、建築士のセルゲイが建築模型を抱えてなおも説明会場に急いでいるとアーチェリーの予選会場に転げ落ち、優勝まであと一歩というところにいるマリーナの手元が狂ってマリーナが放った矢がセルゲイを直撃、それから三年後、結婚三周年を迎えたマリーナは仕事ばかりで妻にかまわないセルゲイに愛想を尽かして出ていこうとするが、セルゲイは咄嗟の思いつきでバカンスを提案し、翌日、二人して東南アジア方面とおぼしきリゾートを訪れ、嵐が来るという現地人の警告をまったく理解できないまま二人でボートで海に乗り出し、嵐にもまれて行方を見失い、孤島にたどり着いて果物などを集めていたが、モスクワに大事なプレゼンテーションの仕事を置いてきたセルゲイはヤシの木に登って電波をつかまえ、同僚とあれやこれやと話していると、その様子を見たマリーナはセルゲイが浮気をしているものと確信して、まずボートを隠し、セルゲイがボートを奪い返すとボートを沈め、セルゲイが離婚を口にするとありあわせの材料作った弓と矢でセルゲイを狙い、一方、セルゲイはたまたま口にした木の実で幻覚を見て、幻覚を通して同僚やマリーナの父親から助言を得ながらマリーナに反撃し、そうしているうちに島に住む首狩り族が二人に気づいて襲いかかる。
南洋の孤島で夫婦が乱闘するコメディで、間抜けなシーンもけっこう入っていてそこそこに笑えるものの、ロシア人がやっていると微妙に重たくなる。終始どたばたしているセルゲイに対してマリーナ役のヴェラ・ブレジネーヴァが実にみごとにアクションをしていて、この女優はなかなかの見ごたえであった。